7月10日(水)に3回連続セミナー「ICTが創る教育の未来」第3回セミナー「学校がもっと楽しい場所になる」を開催しました
会場は今回も名古屋マリオットアソシアホテル17階です
会場の準備をしています
今日のゲストスピーカーは、東京成徳大学中学校・高等学校の中川琢雄先生です
自ら切り拓いてこられた授業改革最前線の報告です。この4月に名古屋から東京に移られて、さらなる生徒主体の授業を求めて苦闘した日々を語っていただきました。先生自身の学びへの探究心と粘り強く掘り進む持続力には周囲を引き付ける圧倒的な引力を感じました。
4月に「日本史特講」の授業が始まった時のあの生徒の表情は、明らかに、戸惑いと拒否感を表していました。学習者自身が学びの主導権を持つという授業デザインに対する反応でした。それが、2か月半の学習活動を経て、キラキラしたまなざしに変わったのは感動的でさえあります。「学ぶ」と「教わる」の間の溝を乗り越えるために、対話を繰り返し、補助輪としてのステップを追加するという授業デザインの修正を経て、ミニプロジェクトの成果物として生徒たちの手で動画を完成するというプロセスは見事に生徒達に受け入れられていきました。授業満足度においても、授業で力が付きましたかという達成感においても、「はい」「どちらかというとはい」を合わせて100%という結果は見事です。
楽しく学ぶこと、学ぶことが楽しいという実感こそ求めるものだと締めくくりました。Beyond with Fun, beyond just Fun
会場の皆様の真剣な眼差しが印象的でした。
質疑応答では、オンラインホワイトボードアプリMiroを使って会場から活発なご意見をいただきました。「チョーク&トークの授業からどのようにして今のような授業になったのですか」という問いに「端末が入ったのが大きな画期になった、先生と生徒の知識がフラットになった」と答えていました。
休憩を挟んで、代表コンサルタントから提言を行いました。「いま、あなたは何を目指す?」という問いかけから話が始まりました。参加者の皆様が変革の意思を抱いてここに居ることを感じているからこその問いです。
変わるためにはどうすればいいか、というのは、連続セミナーを通じてのテーマです。
最終解の今回の提言は、学校改革が目指すのは「学校がもっと楽しい場所になる」ことでした。
そのための学校DXを進めましょう。
- デジタルデータを使う環境 の整備
- 個を大切にするという意識 の醸成
- Global Mindset & Global Competence の獲得
この3点が、変化の方向性を決めると説きました。
学校改革の指標となるのは、学校が楽しくなることと、学校がオープンになることだと言います。教師にとっても生徒にとっても、学校全体が楽しい場所でオープンな場所でありたいものです。
質疑応答の時間では、定番になったオンラインホワイトボードアプリを使いました。これは、セミナー終了後も一定期間、開くことができ、書き込むこともできます。このボード上には、プレゼンの資料や参考資料として引用した政府機関等の資料も載せています。これからの活動の参考にしてもらえれば幸いです。
セミナー後に、参加された皆様の交流の場を設けました。情報交換や意見交換が活発にされていました。
3回連続セミナーは無事終了いたしました。
ご支援をいただいたすべての皆様に感謝申し上げます。
参加された皆様からは、つぎは?というお声を頂戴しました。ご意見やご要望もいただきました。皆様方からのご声援を旨に、これからも未来の学校づくりに向けて様々な提案をしていきたいと思います。
どうか、次の企画を楽しみにしてください。