「ICTで創る学校の未来」をテーマに、3回連続実施します。 その1回目「使われないICT端末を活用する」セミナーが開催されました。
会場は名古屋マリオットアソシアホテル、参加申込数は24名、会場は熱気に包まれました。
まず初めに、澁谷有人教育コンサルタントからの提言がありました。
今学校で起きている教育改革、その最先端の様子を画像で見ながら、実際に多くの学校で変化が起きていることがわかりました。「生徒を主語にする学び」に向かって授業を、学校を変えようとしています。特に、小学校や中学校ではICT環境を活用した個別最適な学びと協働的な学びが進んでいます。
なぜ学校は変わらなければならないのか、何のために変わろうとしているのか。
- 学校は子供たちの要求に応えられていない
- 学校での学びは社会の要求に応えられていない
学習指導要領にいう学力観は確実に変化を求めています。
でもなかなか変わらない自分の学校、どうすれば変わるのか。
実際に変わってきた学校があります。
コロナ禍前から変わり始めた名古屋経済大学市邨高等学校・中学校からその改革を先導してきた先生から「Project 2040」と題して報告がありました。
序列化された学校の価値からの脱却を目指し、2016年から始めた学校の再定義、2017年に1人1台のiPad を導入、2018年からの新カリキュラム移行、と進めてきた中学校の改革は併設の高校の改革へと繋がっていきました。そこには、建学の精神と学校改革の理念に基づいた目標がありました。「2040人に生きる力を身につける」。目指したのは、「生徒が主語になる学校」、教育目標「生徒が主体となって、自ら考え自ら行動する力を養う」
語りつくせないほどの改革はいまもバージョンアップして継続中、毎年毎年、入学希望者が増え続けています。
「今はGOALじゃない、未来へのStartだ!」の言葉で締めくくりました。
この発表の衝撃は大きく、いくつかの学校から学校視察の要望が寄せられています。
質疑応答の時間では、ホワイトボードアプリが使われ、会場の意見がわかりやすくスクリーン上に集約されました。
「学校が変わるためにはどうすればいいか」を、次の第2回セミナーのテーマとして予告して終了しました。